ＴＨＥ ＧＥＮＴＬＥ ＤＲＡＧＯＮ
ＳＩＤＥ ＳＴＯＲＹ ３１ 「ＣＯＮＦＬＩＣＴＳ」
ＳＣＥＮＥ１
ロマノとエリザベスの結婚式当日……。
エリザベスの控え室に、リュウイチがやってきた。
「……とってもきれいだ……」
「リューリュー、エラは？」
「エラもとってもきれいだよ。ママに負けないくらい」
リュウイチはエラを抱き上げ、キスをした。
「リュウ、エリザベスをよろしく頼む」
エリザベスの父のチャールズが、リュウイチに握手を求めた。
「……はい……」
「君は若いがしっかりしている。優秀な君のことだから、チーフ・レジデントになったんだろう？」
「パパ、リュウは去年、外科のスタッフ・ドクターになったのよ」
「そりゃあすごい！私は、君を息子として誇りに思うぞ」
「……パパ……パパは大きな勘違いをしてると思うわ。私が結婚する相手は、リュウじゃなくて、ロバートの方よ」
「ロバート？……ロケットの方か！……エリザベス！いったい何があったんだ！あの男のことをあんなに嫌ってたのに！」
「パパ、落ち着いて」
「何か弱みをにぎられたな！そうなんだろう？エリザベス。かわいそうに……よし！パパにまかせろ。何も心配するな。今からでも遅くない。結婚式はとりやめだ！」
「ちょっと待って、パパ。私は、ロバートを心から愛しているから結婚するの。それだけは間違いないわ」
「……エリザベス……」
「チャールズ、そういうことよ。あきらめなさい。いいじゃないの、かわいくて優秀なリュウが、私たちの孫になるんですもの」
「リジー！なんてきれいなんだ！」
勢いよく入ってきたロマノが言った。そのまま無言でエリザベスを見つめる。
「え〜、こほん」
ロマノははっと我に返った。
「お父さん！遠くからわざわざ……どうぞよろしく」
「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない」
チャールズは、差し出されたロマノの手を無視してそっぽを向いた。
「パパ！」
エリザベスのまゆがつりあがる。
「大人気ないわよ、チャールズ。いいかげんになさい」
エリザベスの母イザベラがたしなめた。
「ははは、かわいい娘の結婚式に、父親は不機嫌になるのはあたりまえってとこですかな」
ロマノは引きつった笑いを浮かべた。
「君と結婚するから不機嫌なんだ。エリザベスが、こんなに男を見る目がないとは知らなかった」
「……あきらめの悪い人だな」
ロマノの堪忍袋の緒が、早くもほどけ始めたようだ。あせったリュウイチは、ロマノのタキシードのすそをひっぱった。
「ちょっと、パパ！」
「ロバート」
さらに何か言おうとしていたロマノは、はじかれたように入り口を振り返った。
「ママ！」
「おばあちゃん！」
「初めまして、エリザベス。ロバートの母親のアイリーンよ。どうぞよろしく」
「こちらこそ初めまして。どうぞよろしくお願いします」
「ほんとうにきれい……。ロバート、よかったわね。おめでとう」
「ありがとう、ママ」
アイリーンは、リュウイチに抱かれているエラを見て、口に手を当てた。
「まあ！この子がエラ？なんてかわいいんでしょ。こっちにいらっしゃい」
そう言ってエラを抱きとると、キスをした。
「あなたの新しいおばあちゃんよ。よろしくね」
アイリーンはエリザベスの両親とあいさつをかわした後、にこやかに言った。
「先ほどはロバートが失礼なことを言ったようで、ごめんなさいね。緊張していらいらしているみたいで……。なにしろ、お宅のエリザベスと違って、あの子結婚式は初めてですもの」
沈黙が流れた。
『うへえ！おばあちゃんったら、過激なことを言っちゃって……どうしよう』
ロマノがリュウイチをものすごい勢いでつつき、ささやいた。
「おい！なんとかしろ！」
リュウイチもささやき返す。
「なんとかって言われたって、フォローのしようがありませんよ」
ＳＣＥＮＥ２
「そろそろ時間ですが……」
係員の言葉に、リュウイチがすまなさそうに言った。
「それがまだひとり、来ていない人がいるので……」
「あーかまいません」
「パパ！だって……」
「いいんだ、リュウ。忘れてるかもしれんし」
「そんな馬鹿な！」
「いいや、ありうるぞ。なんせ……」
「ロバート！」
「兄さん！」
「遅刻してしまってすまない」
ロマノの兄、アンドリュー・ロマノは２メートル近い巨漢で、もじゃもじゃのひげと髪の毛の持ち主であった。ちなみにブロンドで青い目をしている。
「結婚おめでとう！ロバート！」
アンドリューはロマノを抱き上げ、キスをした。
「ありがとう……おろしてくれないか、もう子どもじゃないんだ」
「リュウ！……大きくなったなあ！」
「おかげさまで……伯父さん……そんなに抱きしめないで……息が苦しい……」
「ママ！久しぶり！元気だった？」
「ええ、元気よ。あなたも元気そうでなによりだわ、アンディ……そんなに高く持ち上げられたら、目が回っちゃう」
「エリザベス……弟をよろしく……きれいな人だなあ！ロバート！すごいじゃないか！」
「こちらこそよろしくお願いします、お兄さん」
「うわあ！お兄さんだって！俺、妹ができたんだ！うれしいなあ！」
アンドリューは、握手した手をぶんぶんとふった。
「……エラ？なんてかわいいんだ！」
「つぶさないでくれ！」
アンドリューはエラをそっと抱き上げ、キスをした。
「こんなかわいい子を残して……エリザベスの亡くなったご主人は、さぞ心残りだったろうな……ロバート、エリザベスとエラを幸せにしなきゃだめだぞ」
「うん、わかってる」
「返事は『はい』だろ」
「……はい……」
ＳＣＥＮＥ３
結婚式は、チャールズがバージンロードでエリザベスの腕をなかなか離さなかったこと以外はとどこおりなく終わり、続いてフレンチレストランで会食となった。
「どうしてあなたが家族だけで結婚式をしたかわかったわ、ロバート」
エリザベスがほほえみながら言った。結婚式の間、感激したロマノは泣きっぱなしだったのである。
「あなたが泣き虫だったなんて、知らなかった」
「人聞きの悪いことを言うな、リジー。俺は泣いたりなんかしていないぞ……花粉症なんだ」
「パパ、それは初耳です……痛いっ！」
リュウイチはロマノに蹴られた足をさすった。
「ロバートは昔から泣き虫なんだ」
「兄さん！」
「やさしい子なのよ、ロバートは。リュウとよく似てる」
「……痛いっ！パパ！どうして僕にあたるの！」
会食のあと、ロマノとエリザベス、エラは新婚旅行に出かけ、リチャードとイザベラはイギリスへ帰り、アンドリューはアイリーンを送っていくことになっていた。
「リュウはどうするの？」
「これから夜勤ですよ、おばあちゃん」
「これからって、このあとすぐ？」
「ええ」
「かわいそうに」
「でしょう？パパのしわざです」
「なんだ？結婚式を挙げたのは俺で、お前は関係ないだろう。俺とリジーが留守の間、しっかり働け」
「リュウ、そんなに働いてちゃ、デートもできないわね」
「ママ、心配しなくても、こいつには相手がいないんだ」
「自分だけ幸せになって……息子の幸せはどうでもいいんだ」
「何か言ったか？」
「いいえ」
別れぎわにチャールズが言った。
「エリザベスとエラを泣かせたら承知せんぞ」
「ご心配なく、お父さん」
ＳＣＥＮＥ４
「おはよう、リュウ」
「おはようございます、ルイス先生」
「どうだった？昨日の結婚式」
「ええ、いい結婚式でしたよ。パパもエリザベス先生も幸せそうでした。特にパパは……ずっと思い続けていた人と結婚できたから……感無量だったんじゃないでしょうか……上司……友人かな？として、エリザベス先生を一生サポートし続けていこうと思っていたのに、思いがけなく結婚することになって……うれしかったでしょうね……僕も肩の荷がおりましたよ。これからはパパのお守りはエリザベス先生がやってくれるでしょうから」
「ほんとによかったわね、おめでとう。でもあのふたり、けんかしたらすごそうね」
「そうなんですよ。僕もそれが一番心配なんです。今新婚旅行でニースに行ってるんですけど、どうかけんかしませんようにって、そればかり思ってます」
「肩の荷がおりるどころか、別の心配が増えただけなんじゃない？」
「かもしれません」
スーザンは笑いながら言った。
「心配のし過ぎで、若ハゲにならないようにね」
リュウイチは真顔で答えた。
「気をつけます」
ＳＣＥＮＥ５
ロマノとエリザベスが結婚して２ヶ月ほどたったある日のこと、ロマノのオフィスに珍しい人が訪ねて来た。
「ロバート」
「ママ！」
「お友だちとの旅行のついでに、急に思いついてシカゴまで足をのばしたの。２、３日泊めてもらえる？」
「もちろん！２、３日といわず、１週間でも１０日でも、好きなだけどうぞ。え〜と、今日は俺のあがりは６時なんだ。どうする？鍵をわたすから、先に家に行っててくれてもいい」
「じゃあそうしようかしら。お夕飯を作っておいてあげるわ」
「そんなことはいいから、ゆっくり休んで」
ＳＣＥＮＥ６
夜７時、エリザベスが帰宅した。
「ただいま……お母さん！」
「お帰りなさい、エリザベス。おじゃましてます。突然遊びに来ちゃってごめんなさいね」
「いいえ、いつでもいらしてください。大歓迎ですわ。……いけない！急いで夕飯作りますね。あ、それともどこかへ食べに行く？ロバート」
「ロバートに鍵を借りてお昼過ぎに来たから、作っておいたわよ」
「どうもすみません……それじゃ着替えてきます」
エリザベスは二階へ上がったが、ほどなく声が聞こえてきた。
「ロバート！ちょっと来て！」
「何だ、リジー」
ロマノが寝室に入ると、エリザベスは急いでドアを閉めた。
「ロバート！どうして言ってくれなかったの！お母さんが来てるって！」
「だって君はオペ中だったし……」
「オペ中だって、連絡はつくでしょう！もう、あなたって人は！それに鍵なんかわたして！今朝は急いでたから、家の中はちらかってたし、食器は出しっぱなしだっだし！全部見られちゃったでしょ！赤っ恥かいちゃったわ！」
「いいじゃないか、そんなの」
「よくないのっ！」
あまりエリザベスの剣幕に、ロマノは言った。
「……すまん。これから気をつける」
ＳＣＥＮＥ７
夕食のメインディッシュは、ミートローフだった。
「お！ミートローフか！」
「好きだったでしょ、ロバート」
「大好物だ。……うまい！さすがはママだな」
エラもにこにこしながら言った。
「おいしい！」
「たくさん食べろよ、エラ。……リジー、どうだ？」
「とってもおいしいわ」
「だろう？ソースが特別なんだぞ」
「よかった。たくさん食べてね」
「はい、ありがとうございます」
ＳＣＥＮＥ８
「あー疲れた。明日は８時からオペか……」
ひとりごとを言いながら、ロマノはベッドにもぐりこんだ。寝起きもいいが寝つきもいい。眠りに落ちようとしたまさにそのとき……。
「ロバート！」
目を開けると、エリザベスがベッドの脇で仁王立ちになっている。
「……リジー……明日早いから先に寝てたんだ……どうかしたのか？」
「２週間くらい前に、私がミートローフを作ったのを覚えてる？」
「え？……ああ、覚えてる」
いったい何の話だ？といぶかしく思いながらロマノは答えた。
「あのときあなた、大好物だなんて言わなかったじゃないの！」
「そうだったか？」
実はアイリーンは、非常に料理が上手だった。偶然シオンもそうで、それはリュウイチに受け継がれていた。ちなみにロマノ自身もけっこう料理はうまい方だ。というわけで、ロマノは今まで比較的恵まれた食生活を送っていたことになる。一方エリザベスの腕は、手術のそれとは少々違っていた。ミートロ−フを食べたとき、このメニューがしょっちゅうリピートされるのはかなわない。自分がそう思ったことを、ロマノは思い出した。
「い、いや……まあ夕食のときは、せっかく作ってくれたママを喜ばそうと思ってああ言っただけで……子どものころは確かに好きだったんだが……おいしいっていうより、なつかしいっていう……つまりそういうことだ」
「私の作ったミートローフもおいしかった？」
「ああ、絶品だった」
「そう！また今度作るわ」
「それはうれしいな」
本当はうれしくなかったのだが、そんな恐ろしいことは、とても言えなかった。たかがミートローフで、どうしてこういうことになるんだ？女ってやつはなんてやっかいな生き物なんだと、ロマノは深いため息をついた。
ＳＣＥＮＥ９
次の日の朝、食卓にはロマノの前にだけ、２種類の朝食が並んでいた。
「どちらでも好きな方を食べればいいわ、ロバート」
アイリーンはにこやかに言った、エリザベスもにこにこ笑っている。ロマノは……２人前つめこむはめになった。
エリザベスがエラと自分の着替えをするために二階に上がり、ロマノが読んでいた新聞をたたんで出かけようとしていると、アイリーンが悲しそうな顔で言った。
「ロバート、あなたはママのオムレツは２回しかほめてくれなかったけど、エリザベスのスクランブルエッグは３回もおいしいって言ったわ。あんな固くてまずそうなスクランブルエッグの方がおいしいだなんて……ママはあなたをそんなふうに育てた覚えはないわよ」
「……い、いや、ママ、違うんだ。そりゃあママのオムレツの方が何十倍もうまいにきまってる。だからそれを気付かれないようにって、ついリジーの方に１回多く言ったんだと思う。ごめん、ママ」
ロマノは内心舌打ちしながら言った。
「でもエリザベスって、お料理あんまり上手じゃないのね」
「……ママ！お願いだから、絶対リジーにそんなこと言わないでくれよ」
「わかってるわ。あの人気が強いから……あなたも大変ね、ロバート」
『そう思うなら、リジーを怒らせないでくれ』
ＳＣＥＮＥ１０
『こんなに病院が心の休まるところだとは、知らなかったな……』
ロマノは手術の後、オフィスでコーヒーを飲みながら一息ついていた。
「ロバート！」
そのひと言で、エリザベスが今どういう精神状態であるのか、ロマノは本能的に悟った。危険度ＭＡＸ、避難勧告発令中である。ロマノはさりげなく、側にあったクッションを身体の前に抱えた。
「やあ、リジー」
「『やあ、リジー』じゃないわよっ！」
思わずロマノはクッションを握りしめる。
「お母さんが今朝、『お料理を教えてあげるわね』って言うのよ！まるで私がへたくそみたいじゃない！」
『リジーのやつ、自分では気付いてないのか……だろうな……』
「だからそれは、あー……うちは男ばっかりだし、兄貴は結婚してないし、まあ君が初めての『娘』だから、ママもいろいろとやりたいことがあるんだろう。年寄りのせっかくの楽しみだ。悪いけど、付き合ってやってくれ」
「それに、今日はいつもより１時間も早起きしなきゃならなかったし！」
「どうして？」
「お母さんに朝ごはんを作らせて、私が寝てるわけにはいかないでしょ！」
「いいじゃないか、甘えれば」
「そんなわけにはいかないのっ！」
「俺に言われても……」
「あなたのお母さんでしょう！」
「……すまん……」
エリザベスはぐちを言いたいだけ言うと、すっきりした顔をして、オフィスを出て行った。ロマノがデスクにつっぷする。そこへ電話が鳴った。
「はい、もしもし……ママ！」
「ロバート！聞いてちょうだい！エリザベスったらね、今朝私がちょっと料理を教えてあげるって言ったら……へただからなんてひとことも言ってないわよ……急に機嫌が悪くなって、ものすごい勢いで出かけちゃったのよ！」
「エラは？」
「お昼寝中。とってもいい子にしてるわ」
「急いでたから機嫌が悪く見えたんじゃないのか？つい今さっきオフィスに来て、お母さんにお料理教えてもらうのって、うれしそうに言ってたぞ」
「あら、ほんと？」
「ほんとだ」
「それと今朝、一緒に朝ごはんを作ったときも、すごく不機嫌だったわ」
「別に不機嫌ってわけじゃない。ぼーっとしてるだけ。リジーは寝起きが悪いんだ」
「へえ、そうなの」
アイリーンも言いたいだけぐちをまくしたてると、満足そうに電話を切った。ロマノはため息をつきながら、コーヒーをひと口飲んだが、それはすでに冷め切っていた。
「くそっ！リジーもママも、人を何だと思ってるんだ！」
ＳＣＥＮＥ１１
ロマノはリュウイチをオフィスに呼び出した。
「明日からしばらく休みをやる」
「えっ！」
リュウイチは絶句していたが、いきなりロマノの額に手をあてた。
「何するんだ！」
「熱があるんじゃないかと思って」
「ママがお前と過ごしたがってるんだ」
「それはどうだか」
「何だって？」
「自分がおばあちゃんとママの板ばさみになるのがいやなんでしょ」
「うるさい！だまれ！」
ＳＣＥＮＥ１２
次の日からリュウイチが、食事のしたくをはじめ家事一切を取り仕切ったので、嫁姑間のトラブルはまたたくまに解消してしまった。エラを含めて３人でお菓子を作ったり、リュウイチのピアノを聴いたり、お弁当を持ってドライブに出かけたりと楽しい時間を過ごしたアイリーンは、大満足で５日間の滞在を終えた。
明日は帰るという夜、エリザベスとふたりきりのところで、アイリーンは言った。
「エリザベス、ロバートが１１歳の時、大好きだったお兄ちゃんのジュリアンを亡くしたことは知ってる？」
「ええ……」
「それ以来、あの子は泣き虫で甘えん坊だった自分の性格をなおそうと努力したの。でもやさしさを弱さと勘違いしたあの子は……」
「強い男になろうとして、やさしさを隠してしまった……」
「……エリザベス……」
「私、こんがらがった性格も込みでロバートを愛してます」
「……ありがとう、あの子をよろしくね。ロバートが言うことを聞かなかったら、いつでも電話してちょうだい。とっちめてやるから」
いたずらっぽく笑うアイリーンに、エリザベスも笑いながら答えた。
「頼りにしてます、お母さん」
ＳＣＥＮＥ１３
ある夜のこと……。
「……リジー……」
呼ばれてエリザベスは目を覚ました。
「……なあに、ロバート……？寝言だわ。やあねえ」
「……リジー、俺は世界で一番君を愛してる……」
「……ロバート……」
エリザベスはほほえみ、ロマノにキスをした。毛布の上に出ている左腕を、中にしまってやろうとしたそのとき、
「……ごめん、ママ……もちろんママが一番だ……愛してる……」
ＳＣＥＮＥ１４
リュウイチは手を洗いながら、ロマノと手術の手順を話し合っていた。
「……あれ？パパ、その左腕のあざ、どうしたんですか？」
ロマノの二の腕、ちょうど手術着のそでの少し下あたりに、青あざができているのだ。リュウイチは目を近づけてあざを観察した。
「……つねられた……わけないよな……何かにはさんだんだね」
「いいや、記憶にないぞ」
「だって、あざになるくらいだから、痛かったと思うよ」
首をかしげるロマノとリュウイチの向こう側で、エリザベスがやけに勢いよく手を洗っていた……。
ＴＨＥ ＥＮＤ
お読みいただきありがとうございましたm(_
_)m
「誰かロマノに愛の手を！」と思いながら第９シーズンを見ているのですが、誰も手を差し伸べてくれそうにないので、自分で書いてみました。Ｆｉｃを書いていてよかったとしみじみ思う今日この頃です。どこが愛の手なんじゃと思われたかもしれませんが、一応ふみさと流ということで(笑)
ロマノの結婚式を書いたので、リュウイチのも書きたいのですが、もうちょっと先になりそうです。ちびリュウも書きたいと思っています。ただ、病院が舞台になりにくいのが難点で……(^_^;次回は今のところ、ちょっと新趣向？でと思っています(^^)
また書けたらＵＰいたしますので、どうぞよろしくお願いいたしますm(_
_)m